ブックレビュー "Lifetimes"

"There is a beginning and an ending for everything that is alive.
In between is living."

自分自身が経験し、それを語るわけにはいかない「死」。
「死」というものは、子ども達だけではなく、私たち大人にとっても、説明しにくいものである。大切な人が亡くなる、と言うことを経験していても、「なぜ?」「どうして死ぬの?」と自問自答することがある。


Lifetimes  the beautiful way to explain death to children  by Bryan Mellonie and Robert Ingpen 


「この世の中で、命あるもの全てに始まりと終わりがある。
その間を「生きる」という。
植物も、人も、鳥も、魚も、木々も、動物も。
時に、命あるものは、病み、傷つき、生きていることができず、命を落とすこともある。
これは、生まれたばかりでも、年老いていても、起こることなのだ。
それは悲しいことであるけれど、
これが生きていく道理なのだ」


「花や野菜は春に芽をだし、暑い夏の終わりまで生きる。
そして秋から冬には死を迎える。
これが花や野菜のライフタイム、一生なのだ。

蝶々はたった数週間で一生を終える。
鳥にも鳥の、魚にも魚の
決まった一生がある」


「同じように、私たち人間にも一生がある。
人によっては60年、もっと長い時もある。
長くても短くても、一生は一生」

始めがあり、終わりがある。
そして、その間を「生きる」という。

(絵本本文要約)


わかってはいるけれど、納得がいかない。でも、納得せざるを得ないことの一つではないでしょうか?

そんな気持ちを抱えながら、この絵本を声を出して読むと、すっと腑に落ちる気がします。
わかりやすく、詩的な文章で「死」を教えてくれる絵本です。
読み終えると、「そうだよね。。」と納得することでしょう。

そして、子ども達にとっても、「死」というイメージを、動物であったり、植物であったり、身近で命あるもので例えて描かれているこのお話は心に残るものとなるでしょう。


お話はこのように始まり

1ページ目

There is a beginning
and an ending for everything
that is alive.

In between is living.


このように終わります。


So, no matter how long they are,
or how short, lifetimes are really
all the same.
They have beginnings, and endings,
and there is living in between.

That is how things are
For plants.
For people.
For birds.
For fish.
For animals.
Even for the tiniest insects.

EVERYWHERE!
 


Happy Reading♪










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