ここはどこ?ここは北カリフォルニアの禅寺







町へ下り、反対側の山の中をガタゴトと土埃を立てながら走る事15分でついたところは大きな木が作る木陰と涼しげな竹林に囲まれた場所に、ひっそりとお寺がありました。




丁寧に竹ぼうきで掃き清められた院内。枯山水のような文様がつけられている砂利の小道。シャリ、シャリと草一本生えていない砂利道を踏みしめるように静かに進み、打ち水された踏み石を歩くと、その先に、




臨済宗妙心寺派 大珠院ウエスト Daishu-in West の本堂が見えました。





一瞬、どこか違う空間に迷い込んだ感じさえするこの場所。まさに、お寺の風情と空気。
建物は簡素ではありますが、組み木造り。本堂に入ると、畳が敷いてあり、お線香の煙がゆらゆらと漂い、香ってきました。






落ち着く空間です。
慣れ親しんだ空間です。




本堂





半鐘がなり始めました。法要の始まりです。

半鐘の音が乾いた空気に乗り響きます。

打っているのは白人の雲水さん。コロラド出身で京都で10年修行された方です。



今年は、大珠院がこのハンボルト郡、ガーバービルの山の中に建立されて20年だと言う事です。これを記念して、この日、法要が執り行われました。

この大珠院ウエストは、京都龍安寺境内の塔頭、大珠院の末寺であり、
1994年、京都大珠院住職、盛永宗興老師の尽力で建立されたお寺です。


現在では盛永宗興老師の愛弟子、尼僧さん、ウルスラ・ジャランドさんが
住職として、お寺を守っていらっしゃいます。




盛永宗興老師の墓。



坐禅堂。

ここでは毎日、座禅が行われています。




東司 (トイレ)

まるで、日本の僧堂のような雰囲気で、
掃除道具もきちんと並べられていて、心も正されるようです。




最後はキッチンでみんなでお祝いをしました。

さすが、ここはアメリカ、ワイン、ビールとともに
皆さんで乾杯、その後、立食歓談。




ウルスラ・ジャランド尼僧さん






2ヶ月前に京都からこの地に移り住むことになったと言う
大興さん。









さすが、この地に長く住んでいるジェイは知り合いが大勢いいて、
話にも花が咲きます。

オリーブの木の下で、知り合いとおしゃべり中。






皆さん和気藹々と楽しんでいます。
私はこの日、ここではただ一人のアジア人!
お坊さんも檀信徒も全部白人!
不思議空間です。笑






この地に私が移り住んで6年。なぜ今までご縁がなかったのかはわかりませんが、
今、ここに来ることができたので、良しとします。

早速、お料理を教えて欲しいと、嬉しい声かけをしていただきました。

私の生まれ育ったお寺は曹洞宗。
この大珠院は臨済宗ですが、元と正せば同じ禅宗です。

この日お唱えしたお経もほぼ同じものでした。

そんなお話もしつつ、お寺での食事つくり、を
和食の基本を、この大珠院で皆さんにシェアする
機会を与えてもらえるのは嬉しいです。
と、お伝えしてきました。






これからまた楽しみが増えました!







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