南米旅日記 (1) ブラジル上陸
毎年のように、夫と二人で色々なところを訪れますが、今回は南米ブラジル。二人とも初初上陸です。
そもそも、ブラジルへ行きたいと思ったのは、友達がいるから(私) 世界48カ国を回ったジェイ(夫)がまだブラジルへは行ったことないことから。
木の幹から実をつけるジャックフルーツ
そして、ちょうどよく、南米、アルゼンチンのブエナスアイレスから最南端をぐるりとまわりチリのサンアントニオまでいく、2週間のクルーズ船の旅が見つかったこと‥
この三つがまとまり、この度の旅行へと繋がりました。
出発地は冬の間、長期滞在していたハワイ 。
安い航空券だったので乗り換えが2回ありましたが、これが結果的には良かったかと思います。12700キロの長い飛行機の旅を2回に分けて飛んだのです。ホノルルからマイアミへ5時間、マイアミから、ブラジル、サンパウロまで9時間の飛行時間。まあ、なんだかんだと待ち時間、時差などを入れると25時間の移動となりました。
友人宅の家の周りで木に絡みついて高くのび、実をつけるドラゴンフルーツ。
まるで、フラワーアレンジメント
そして、ついたブラジルでは、サンパウロでは友人夫婦の申し出に甘え、空港で出迎えてもらい、すぐに友人宅へと車で向かいました。
よしこさんのご主人、ルイスさんとジェイ
空港の国際線ターミナルは整備されていて、(これはブラジルのオリンピックのために整備されたもので、国内線のものとは運伝の差があるということですが。。。)思ったよりもきれいなブラジルの空港でした。笑。
着いたのは夜でしたので、あたりの様子もまったわからず、スラム街だよ、と言われても、見えず、「ブラジルって普通ね。」と言いそうになる私に、友人は「これは普通ではないからね」と釘を刺され、庶民の生活のこと、国のあり方、などディープな話を聞きました。
最近では数年前にあったオリンピックに向けてかなり手を入れたらしいのですが、本来のブラジルの普通の姿ではないということでした。国際線ターミナルの入り口には、緑化促進のため(エコを意識してか)、広い箱庭などが設置してありましたが、植物が植えてあるべきところはぺんぺん草がぼうぼうと生えていて、設計した当時の構想や、設計士の理想像はどこへ行ったのか、また、このために集められた資金は途中で誰かに流れているのだろうという状況でした。
本来、肥沃な広い国土のブラジル、自給自足できるはずのこの国なのに、この貧しさはなに!?。。。一部の悪徳な人間たちにより国は動かされ、庶民の生活は貧しく、貧富の差が激しい国。
カピパラファミリー
「国際線はまだ安全だけれど、国内線のロビーは危険だから行かないように、国際線のゲートを出たら動かず待っているように」と、なんども、釘を刺され、到着時間は遅れたにみ関わらず、友人夫婦はあたたかく出迎えてくれ感謝です。
こうやって、正義感溢れるアメリカ人夫と、ノーテンキな日本人の私の守られたブラジル滞在は始まりました。
雨のパラティー
高速道路は先進国に負けないくらい立派なものでしたが、渋滞が始まるとどこからともなく、物を売る人、私が遭遇したのはペットボトル入りのお水、車のワイパーの替えなど、ありとあらゆるものを渋滞で止まっている車に売りに来る人、 また、高速道路を横断する人、自転車で入って来る人などなどがいて、私は目をクルクルしながら、危ない、と思いながらみていました。
クーニャの昔ながらのマーケットにて
マーケットで
よくわからないビスケットは美味しかったな。。
また、市内の路上では信号が止まると、ウィンドーワッシャーのスプレーとブラシを持って窓を有料で洗う人がいたり、 ホームレス、ものごえする人も多く、アメリカであれば、 小銭を手渡すのですが友人に「絶対あげたらダメだからね」と窘められ、あわてて、手を引っ込めました。
ジャックフルーツ
とかく旅に出ると、無意識のうちに日頃の生活を背負っていくものです。
頭では違う国だから、文化も違う、民族も違うとわかっているつもりであっても、自分の知っていること、経験していることをつい基準として考えるために現地で実際に生活をしている人々からの情報は貴重なものであり、しっかりと聞いておかなければならないと思いました。
クーニャの街。焼き物の街。日本人が焼き物を始めました。
特にツアーなどの守られた旅ではなく、個人旅行では気をつけなければならないことが多々あります。
この度は短いブラジル滞在、守りに守られた1週間でしたので、友人のいう「本当の怖いブラジル」を感じることはありませんでしたが、階級社会での生活のあり方などちらっと垣間見ることはできました。
また、もう一人の友人はその昔日本から移民してきた一族で、大規模なファームを経営している一家に嫁いでいる友人です。そちらでは、日系人の生活のあり方がハワイの日系人社会と共通するところが多々あり、ホッとするところがあったりして、心が和みました。
朝どりとうもろこしを朝の散歩がてら抱えきれないくらいもぎました。
ご主人がブラジルでは一般的ではなく、昔よく植えてて、昔食べたことのある人に向けて植えたものだという、スイートコーンは、今では奥さんのカヨちゃんのため。LOVEですね。
平飼いされている鶏さんの小屋から、生みたて卵をいただきました。
友人カヨちゃんと一緒に作ったカレー。大所帯、みんなでいただきました。
二人の友人たちの違った生活空間に入り、それぞれの立場からブラジルについての裏表の話や政治、経済、歴史などについて細かく丁寧に解説をしてもらったことはどんなに見聞が広がったかしれません。
バナナの花
アメリカとの相互協定により、私たちアメリカ人はブラジルへ入国する際に旅行ビザが必要です。
一人、150ドルくらいかかりますが、ビザは10年間有効です。
ブラジルの入口へ片足入れた、くらいの旅でしたので、ビザが切れないうちにもう一回訪れてみたいブラジルです!
オランダからの移民の街、オランブラ。
(オランダ+ブラジル)
今回の旅では
サンパウロ県の、オランブラ、(Holanbra,) ジャグアリウナ(Jaguariuna)、 ブラジルのコスタヴェルデにあるパラチーParaty, クーニャCunha を訪れました。
異国で、異国の空気を肌で感じ、その土地の食べ物を食べ、景色を愛でる。
世界の広さを感じ、人々の暮らしに触れる時間は貴重です。
次は精進料理の会とオランブラ滞在についてです♪
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