南米旅行記(6) ブラジル陶芸の村クーニャと日本人




思いがけず、ブラジルで日本人がやっているという窯元へ友人の案内で行くことができました。

クーニャは陶芸の村として知られていますが、この地で陶芸を広めたのは、二人の日本人女性だということです。

40年前まではこれと言った産業もなかったクーニャの町興しの一環として
請関(うけぜき)美重子さん(71)と、三重県出身のと末永公子さん(68)神奈川県出身が日本式の登り窯をこの地に作り、初の窯元となり、今では、クーニャは陶芸の村と言われるほどに発展したのです。





この度は、お二人にお目にかかることはできず残念でしたが、それぞれの作品をアトリエでじっくりと見ることができました。
作品は、手にすると手の中にぽってりと収まり、日本人らしい繊細さがあり、丁寧な仕上がりのものばかりでした。

まずはアトリエMIEKO 請関(うけぜき)美重子さんの窯元を訪ねました。





 


窓からの景色も絵画のよう…。



なんとも、ホッとする作品の数々。













アトリエ





アトリエは小高い丘にあり、クーニャの街を見下ろせます。




2軒目はと末永公子さん(68)のアトリエを訪ねました。
末永さんは、茨城県の笠間や福岡県で陶芸を学んでいました。その間、日本に陶芸を学びに来ていたブラジル人のご主人と知り合い結婚。日本でもガス窯でアトリエを開いていましたが、やはり大自然の中で登り窯を作って陶芸をしたいという思いから、土地の取得などで敷居の高い日本よりは、ブラジルでの可能性に懸けて1985年にクーニャでアトリエを開きました。(ブログより)


私が訪ねた次の週に登り窯の窯出しがあるということでした。
大勢のお弟子さんたちがせっせと釜の中に作品を入れていました。ここでは薪として成長の早いユーカリの木を使うということです。
日本では赤松が良いとされていますが、所変われば。。ですね。


窯入れの準備が着々と勧められていました。




ここでもまた薪はユーカリ


なんとなく「和」を感じる、水盤



アトリエの周りの竹林が爽やかでした。




私が購入したお茶碗。パッと見は日本の抹茶茶碗の小さいもの、という感じですが、糸ジリがないので、やっぱり西洋のものだな。。と思いました。






コーヒーを飲むことができる東屋がありました。


三件目に訪れたのは、ブラジル人作家のアトリエ。ポルトガル風の食器はどこか家庭的で
心が和むものが多いです。
ここ、クーニャで登り窯を有するアトリエは、請関さんと末永さんだけだということですが、お二人がこの地で陶芸を始めてからは、イタリアやポルトガルなど、ヨーロッパの陶磁器のアトリエやアーチストも集まるようになったということでした。





見事なお皿。
どれもじっくり見ると楽しいものばかりです。
かなり大きなプラターサイズ。



ポルトガルのアズレージョのような雰囲気です。
本当はこのサイズの大皿が欲しかったのですが、さすがに重いし、
割れる心配もあるので諦めました。







今回の旅で購入したものです。
一番上の土鍋はチリのもの。一番下の緑色の鍋敷きは、
アルゼンチンのもの。

旅の思い出、大切にスーツケースに入れて、無事
我が家まで持ってきました。


























土物は使い込むもの、たくさん使って、使い込んで、私色になるといいな。


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