丁寧な暮らし 自然の素材をたのしむ 春の山菜わらびの食べ方


1日の寒暖の差が激しい北カリフォルニアの山の中。

4月半ばであっても、朝、霜が降りて、屋根が真っ白になっていることがしばしばあります。
でも、自然は確実に春を告げています。地熱は上がってきていて、
花がほころんできました。

今日は果樹園の花の写真をとりがてら、外にでてワラビをたくさんとってきました。



久しぶりに快晴
朝のうちは霧に覆われていましたが、晴れてきました。まだ、草は濡れています。
春の大地はフカフカです。

あたり一面ワラビです。
茶色くなったのは昨年のワラビが開いて枯れたもの。
その隙間を縫うようにピンピンと今年のワラビがでています。

ワラビは日当たりの良いところを好みます。



我が家の周りには、こんなところが何箇所もあり、ワラビは取り放題!


鹿は穂先を食べますが、大好き、っていうわけではないようですので、我が家の分も十分残っています。


ネイティブアメリカンも穂先をつまんで食べていたようですが、
日本人のように、手間暇かけて食べるということはしないのです。






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りんごの花



ワラビの処理 その1:
穂先をとり、木灰をまぶし、熱湯をかけて、蓋をして、そのまま次の日まで放置する。

木灰がない場合は熱湯に重曹をいれて、ワラビにかけ、そのまま次の日まで放置する。
(めやすはワラビ350g:水1リットル:重曹5g)





重曹でアク抜きは綺麗に発色しますが、重曹の量が多いと、ワラビはとけます。少ないとアクがのこります。




そのまま、よくあらって、茹でずに、針生姜でおひたしに



母はよく、「山菜はすぐ山へ帰る」からとってきたら早く処理しないと、と言ってました。確かに、とった次の日になると、茎の下側が硬くなり、調理しても筋がのこり美味しくありません。時間のたったワラビは下の方を5、6センチ切り落としてつかっています。





ワラビの処理その2:干す。 色は悪いですが、簡単でおいしく、長くいただけます。











お湯を沸かし、4分ゆでます。




そのまま天日で干します。





途中、1、2回、手で優しく、固めたワラビを、くるくると揉むと繊維が壊れて
良いといいますが、我が家のワラビは細く柔らかいのでそのままほしました。

くるくると揉んだ場合は干しぜんまいのように少し縮れた感じに仕上がります。





カゴいっぱいのワラビもこんなに少なくなりました。





一握り戻してみました。


水からワラビをいれて、沸騰したら、そのまま放置。

冷めたら、硬さ、アクの有無を確かめ、
アクがあるようであれば、しばらく水につけます。

(前日に戻せば、次の日には確実にアクはぬけています。)

硬ければもう一回同じことをくりかえします。
グツグツと煮ると、溶けてしまいますので要注意!













これをピリ辛味のきんぴらに。
シャキシャキとして、少し滑りがあり、とても美味しくいただきました。






カリフォルニアで山菜!
豊かな自然の中で、季節のものを味わうことができるのは嬉しいことです。
そのための、この一手間は、楽しみとなります。







自然の産物を旬でいただく、欲張らず、必要なだけ …。







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