ハワイ島、ヒロにて 昔の日本をみつける
数週間前にハワイ島ヒロ市に行ってきました。
ヒロ市はハワイ島の東側にあり、ハワイ州ではホノルルに次ぐ、大きな街。
活発な火山活動を続けているキラウエア火山へは1時間もかからない場所にあります。
かつては日本からの移民が多く住んでいた街で、今でも他のハワイの街に比べ日系人の割合はたかく、古き良きハワイ、古き良き日系社会を垣間見ることができます。
ダウンタウンをぶらぶら歩いたり、少し離れた小さな村のアンティーク屋さんや古道具屋さんを見つけてはのぞいてみるのが好きですが、ここヒロでは昔の日本の生活雑貨が多くみられます。
150年前、ハワイと日本は繋がり、それが今のハワイの基盤を作ったのです。
古道具屋さんなどへ入ると、まるで歴史館。
ここに並べられて、売られるまで、どんな過程があったのでしょうか。
風呂桶。
きっとお出かけようにとってあったのかな、草履。
西洋のティーポットにまざって、急須が。
お茶碗各種。
今はもう田舎の家にもこのようなものはあまりないですね。
そして、驚いたのは、この仏壇。
立派なものですが、ハワイではありがちな、シロアリに食われていました。
でも、中には…。
そっくり入っていました。
きっと、おばあちゃんか、ひいおばあちゃんが亡くなり、どうしていいのかわからず、
ここにきたのでしょう。
そして、この御位牌は三ドルという値札がついていました。
最初は驚き、笑いさえでましたが、次の日に
これは買い取りました。
川崎家の御位牌。
そして、滞在先のヒロのお寺、大正寺へお願いして
供養していただくことにしました。
ちょっと安心した私です。
海外だから、ということでは無いのかもしれませんね。
家に仏壇もなく、手を合わせることも少なくなった今日この頃。
お葬式のあと、亡くなった仏様の御位牌をもらっても、実際どうするのかわからない、置く場所がない、とうことは日本でもあるでしょう。
人ごとではありません。
考えさせられたできごとでした。
元年者
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