山の歳時記 10月






10月某日 「インターネットが切れた日 」

今年はメンテナンスの年。35年ぶりに家の屋根を葺き替えた。一つ手をいれると、
どんどん気になって、修理修繕リストは長くなる。 

ペアガラスの取り替え、壁の塗り替え、家事室の床の張替え、お湯のタンク、洗濯機を新しくして、トイレも取り替え。ついでに、家の中に住み込んでいるコウモリファミリーのために家を取り付けた。バットハウス! 




バットハウスは家の南側の壁につけるのだそうだ。そうなんだ。。方角がわかるのね。賢いなコウモリ。 

家のメンテナンス最後は、家の外壁の塗り替え。冬の雨が来る前に終えたい。 

近所に住む、ペンキ屋のおじさん、丁寧なんだか。。雑なんだか、衛星のお皿にペンキが垂れないようにと、ビニールで優しく覆う。 
そこまではよかったが、外す時に、力ずくで、ひっぺがした!  

そう、それで微妙に電波のアングルがずれて、インターネットが不通になった。涙。 

山の中、オフグリッド生活、過去の経験から、業者がなかなか来ない。 
山の暮らし不自由なり。 








10月某日  「ノートに書く、日本語を書く」 

最近、日本語をキーボードで打つばかりで、ペンでノートに書くことはめっきり少なくなった。
インターネットが不通になってしまったので、色々と普段やらないことを思いつく。
パソコンから離れる時間が増え、日常の出来事をノートに書き綴るのはいいかなと思い書くことにした。 

人に見せるわけでもないしね。 (とても見せられたものではありません)
あ、でも、時々ブログにまとめて打ち直し、アップしようかな…。 (アップしてます!これが一号)





10月某日  「いい香り」 

夫、ジェイが「いい匂いがするね」とやってきた。 

オリーブ油でたっぷりのニンニクを炒めている香り。この香りには必ず反応する。 
今朝は、しいたけ、こんぶ、鰹節、煮干しで出しをとり、そばつゆを作った。 
なんといういい香り 


鼻腔から、全身へ、魂まで届くかおり。これが私にはいい匂い。


こんな時に育ってきた環境の違いを感じる。食文化、民族、生活の違いを悪い意味ではないけれど、感じる。
今日は、近所の友人を夕食に招待した。「シーフードチャーハンかお蕎麦、どっちがいいかな?」と、聞いたら、「シーフードチャーハン」と、予想通りの答えがきた。 
一般的なアメリカ人、70歳代と言えば、そうだよね。だしの香り、醤油の味はどうでもいいよね。 


日本人には魂の味ですが…。 


10月某日  「カーテンを引く時 」


夜が早くやって来るようになってきた。朝は遅くなってきた。 
この季節、ベッドルームのカーテンを引くことがある。(普段は開けっ放し)。 
夜中に目覚め、「眩しいな、街灯!」と感じることがある。 
ベッドの正面にある大きなピクチャーウインドウから見えるお月さんが眩しいから。 

月に見られる山の夜 


















10月某日  「暗い朝、ネットなし」

もともとかなり早起な私ですが、ここ4、5日遅起き傾向。半分はいじけ気味だからかも。笑 
朝起きても、ネットがつながらず、普段のペースで動けない。だから、もっと寝ていようと思ったけれど、そういう時には早く目が覚めてしまう。 

4:50AM 秋の朝は真っ暗、というか、まだ夜。星が綺麗で、天の川のモヤモヤもはっきり帯状に見える。 

澄んだ空気の中でコロコロコロと、フクロウが鳴いている。この声の主はまだ見たことがないけれど、小さくて、白いフクロウだということだ。 

調べてみよう! 
あ、でも、インターネットが繋がらない。 




10月某日  「ノートの終わり」

この日記は、小さめのモールスキンのノートに書いている。今朝、気がついたんだけど、ノートを後ろから、しかも逆さまに使い始めていた。
まあ、いいか。 

ノートって、最後のページまで使うことはあまりないし…。 

と、屁理屈で自分を納得させる。 



Happy Autumn


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