山の歳時記 秋は恋の季節
10月某日 「秋の生態観察」
毎日のように、外を見ている。時にカメラをもって家の中を走り回り、家の中から野生動物の生態観察をしている。
今日は七面鳥。
オスの七面鳥が羽を広げ、(ディスプレーという)見せびらかすように優雅に歩いている。よく顔をみると、とても気持ちの悪いものだ。
特に、繁殖期の今、くちばしの上に赤く、長く、ちょっと毛が生えた細長い肉片のようなものがびらびらしている。これは、肉垂(にくすい)、肉だれと言われるもので、力の象徴であるらしい。長いほどメスに強さをアピールできるのだそう。
動物の世界も見た目重視?
私好みではありませんが。
ちなみに、中国の薬膳では、この肉垂はヒアルロン酸の原料として人気だとか。
10月某日 「パートナー探し」
外がほんのりと明るくなってきたのでポーチに出て見る。下に見えるオーチャード(果樹園)のリンゴの木の下にメス鹿とオス鹿発見。
オスとメスが一緒にいるのはこの季節だけ。普段は、オスは普段は単独行動、メスは他のメスや小鹿と過ごす。
シャッターチャンス!
しばらくしたら、メスが走り出した、後ろをオスが追いかける。牧草地を駆け巡っている。今は繁殖期、パートナーシップの季節。
鹿のお尻部分は白い毛で覆われているけれど、繁殖期のこの時期は際立って白い。暗がりでも仲間の行く手が見えるように、ということかららしい。追いかけっこは続く。
良いパートナーが見つかるといいね。
「◯◯◯の尻を追いかける」という表現はここからきたのかな?と密かに思う…。
10月某日 「温かいヨーグルトはおいしい 」
温かいから美味しいわけではないけれど、今日は近所のメアリーアンおばあちゃんの家のヤギのしぼりたて乳でヨーグルトを作った。
ヨーグルト菌を混ぜて、種火がついていてほんのり温かいオーブン内へ放置すること四時間。真っ白で、クリーミーでさっぱりとしたゴートヨーグルトができました。
(前回はオーブンから出すのを忘れ、チーズになってしまったので、今回はしっかりとタイマーをつけて、管理!)
これに、ガーデンで捥いできた白イチジクをのせて、メープルシロップをかけて、「いただきます」。
お日様に温められた、イチジクと温かいヨーグルトがお腹に優しい。
10月某日 「4℃の朝 」
今シーズン一番の冷え込み。外の温度計は4℃をさす。霧雨かと思うような深い霧。でも、昼頃にはこれが晴れるのが北カリフォルニア。
1日の寒暖の差が、平気で20℃ある地域。
そういえば、すっかり忘れていたけれど、日本語には「衣替え」という言葉があったね。
10月某日 「自然のサイクル」
FBがご親切に過去の今日の投稿をあげてくれる。一年前の今日、三年前の今日とか。
時々、「あれ?これ昨日撮った写真じゃないの?」と思うものが上がってくる。自分が写っているものは、時間が経過したことを感じるけれど、自然界の植物や動物はまるで昨日撮ったもののようなショットが続く。
鹿ファミリー、七面鳥、うずら、庭木、周りの景色、そして、我が家の食卓。こんな自然のサイクルの中で、暮らして行くことができるって、素晴らしい。
ありがたい、自然と共生。
10月某日 「嫌いなものを先に食べますか?後で食べますか?」
味噌汁の人参、嫌い。他人の手前、嫌いなものは先に食べます。でも、家ではわがままして、夫、ジェイのお茶碗にそっと入れます。
10月某日 「恋話 」
秋は恋の季節。今年も窓から目撃した、七面鳥の恋の顚末。
3羽のオスは美しい扇子のように羽を目一杯広げ、体中の羽毛を膨らませ、しゃなりしゃなりと優雅に歩いています。
メスは6、7羽、なんとなくその周りで、虫をついばんでいます。
オスはそのメスのところに近づき、さらに得意げに歩きます。メスは、キッと、前を向き、首を伸ばし、速さオスの前を横切ります。
「ああああ…。あれ?あ、あ〜〜」行ってしまった…。
オスの嘆きが聞こえそうな一幕でした。
かわいそうに、今日は失敗みたいだね。
また明日頑張って。
10月某日 「山に雪が降りました」
ハワイ島夏のマウナロア |
と、メールが来ました。
どこから?南国のパラダイス、ハワイからです。
そう、ハワイ島にある死火山、マウナロアとマウナケアは富士山より高い山なのです。晴れた日には下の街から、綿帽子をかぶった山がみえます。
私たち夫婦もそろそろ、ハワイへ行く日が近づいてきました。
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