一番大切なことは目に見えない


7月始まりのスケジュール帳の表紙はサン=テグジュペリの『星の王子さま』。
王子様がバラの花咲く庭園に入ったところが描かれています。


なんだか懐かしくなって、早速、本を取り出してみました。
この本、ずっと持ち歩いている本の一冊です。

昔、なんとなく流行りで、買い、さらりと読んだままでしたが、
かなり大人になってからは、時々、読んでは、いつも新鮮に感じる内容です。

引っ張り出し、読み返す。



決して子ども用ではない、大人のファンタジー。

考えさせられるところがあり、読めば読むほど深いです。
いつも新しい発見があります。


表紙の絵は、お話の中でのバラの庭に入ったところで、
こんな行ではじまっています。



そこで、たくさんのバラを見た。
王子様が育てているバラは、「自分のような花は、この世に一輪しかない」
と言っていたにも関わらず、ここにはそっくりの花が五千もある。
そして、「僕はこの世に一輪だけの財宝のような花を持っているつもり」
だったけど、本当はどこにでもある、ただのありふれたバラだった。



こんなことを考えながら、落ち込んでいる王子にきつねが出てきて言いました。

「一番大切なことは目に見えない。ものごとは心で見なくては良く見えない」と。

王子様がしんけんにバラの世話をし、時間と労力をかけた。バラに水をやり、ガラスの覆いをかけ、手をかけてることにより、周りには計り知れないほど、特別なものになって行くのです。


きつねは続ける。

「人間たちはこういう真理を忘れてしまった」

時間をかけることで、水をやった草木に花が咲くように、
時間をかけて信頼関係を構築することで、お互いが大切な存在となって行く。

ほんとうに大切なものは、目に見えない「時間」の中に存在する。


何もかもスピードアップされている今の世界。

たとえ、このような世界に住んでいるとしても、この真理は変わらないはず。

動植物だけではなく、人間関係も同じことが言えるのではないか…。
心を寄せ、手間暇かけて、構築して行く関係。それによって、「絆」が生まれる。

後ろを振り向くことはないけれど、今の自分と、自分の足元と、自分の周りに
心を配り、生きて行くことができたらいいな。
周りと比較するのではなく、自分なりに、人と、ものと繋がる。

大切なものになるよう、目に見えない「時間」をかける。

絆を深める。

なんて素敵なこと。



一番大切なことは目に見えないけれど、
すぐには手にはいるものではないけれど、

それを構築して行くことは誰でもできるのですから…。


「星の王子さま」次はどんな発見があるかな。



今日も良い日でありますように。




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