オフグリッド生活 お日様に委ねる毎日








北カリフォルニアは夏を迎え、毎日、雲ひとつない清々しいお天気が続いています。
オフグリッドの山の中、敷地の一番高いところに我が家は建っていて、
その家の屋根の上に、4枚のソーラーパネルが設置されています。
これが我が家の電力の源で、ここから雨の降っていない日は家中の電力が供給されます。

「オフグリッド」とは、公共の送電網、水道、下水道などの配管網につながっていないところを言います。


曇っている時は蓄電力は落ちますし、雨の日はお日様が出ていないので、蓄電されません。そんな時は、バックアップに自家発電機を稼働させます。






この発電機で必要な電気を作るために要する時間はわずか1時間。

年間で、100時間あまり、発電機を使う感じでしょうか。


ソーラーエネルギーは家の電気などを賄うだけではなく、余熱によってお湯も沸かしてくれます。この小さなタンクがソーラーで温められたお湯が入っています。





ソーラーで温められたお湯は、その後、この温水タンクへと行きます。こちらはプロパンの温水器。夏場はソーラーからの熱いお湯が来るので、プロパン温水器の温度設定はかなり低めにしてあります。それでも、蛇口からは熱湯が出てきます。


一年を通して、外気温やお日様の状態に合わせて、こまめに温水器の設定温度も調整しています。


冷蔵庫はプロパンで

我が家の冷蔵庫はプロパンで冷却しています。

宗教的集団で、文明から離れた自給自足的生活をしている、アーミッシュが改造した冷蔵庫です。




裏はこうなっています。





電気を無駄にしないということで、待機電力も極力抑える工夫をしています。


テレビ、インターネット、パソコン、プリンターなどは、コンセントと機械の間にもう一つスイッチを設け、
夜寝る時は、完全に電気を切っています。それは壁についている、インバーターの数値で確認できます。


 インターネットのスイッチ

テレビのスイッチ



 

壁につけてある、インバーターの状態を示すもの。

パソコン、携帯などの充電器もコンセントに入れっぱなしにすることなく抜きます。






この数値を見て、蓄電が確認されたら、洗濯機、アイロン、ドライヤーなど電気を食う電化製品を使うようにしています。

もちろんエアコンはありません。比較的温暖な気候で、エアコンを使わなくても耐え凌げる気候であるということと、レッドウッド杉で天井も高く、機密性の良い家はだということが大きいかもしれません。

また、外気温をうまく利用、ドアを開けたり閉めたりしながら、家の中の快適温度を保つ工夫をしています。




冬の暖は敷地内から切り出した木を、夏の間に割っておき、薪ストーブで温めます。
夏は、朝、家中の戸の開け放ち、外気と家の中の温度が同じくらいになる、午後1時ごろ、今度は全部閉めきります。こうすることにより、午後の熱い空気が家の中に入ることなく、ひんやりとした空気を家の中に入れておくことができるのです。
夕方5時ごろ、涼しくなって来る頃、今度はまた、ドアを開けます。

広い家で、夫婦二人。これで十分、温度調整は可能ですし、キッチンとお風呂で使うくらいのお湯は十分賄うことができます。



自然の中で、自然のリズムに合った生活を心がけていますが、快適な暮らし。。をするまでには、様々な工夫が必要です。


それでも、やっぱり、田舎暮らし、山の暮らしはすてきです♪






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